種類 | ZIONE (安定型次亜塩素酸ナトリウム) |
次亜塩素酸ナトリウム水溶液 (希釈) |
アルコール消毒液 (エタノール) |
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説明 | 次亜塩素酸ナトリウムでありながら、漂白性・腐食性・トリハロメタン発生などの悪影響を払拭した特殊な製造プロセスで生成された安定化している弱アルカリ性の製剤です。 |
厚生労働省が認めた消毒分類の中で最も歴史が長く、世界で一番出荷量の多い消毒剤です。使用されている分野は、食品加工・流通・医療介護・一般家庭など多岐にわたります。 |
長年世界的に広く使用されている消毒液です。人体に影響のない純度の高いエタノールやイソプロピルアルコールが使用されており、厚労省が効果ありと認めているのは濃度60%~83%の商品です。 |
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成分 | 次亜塩素酸ナトリウム(NaClO) |
次亜塩素酸ナトリウム(NaClO) |
エタノール や イソプロピルアルコール |
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殺菌成分 | HClO |
HClO < ClO |
C3H8O、C2H6O |
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液性 | 弱アルカリ性 (pH 8.0~9.0) |
弱アルカリ性 (pH 8.0~9.0) |
中性 |
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細菌・ウィルスへの殺菌効果 | ◎ | 日本では自主検査にて確認済み 中國では公的機関にて実証済み |
◎ | 厚労省、WHOも認めている | ○ | ノロウィルスや芽細胞への有効性はない |
利便性 | ◎ | 使用箇所や方法にあまり制約がない。揮発性がないのでふき取る必要あり。 | × | 素材の色を変化させたり、電子部品を腐食させるので使用の際には細心の注意が必要。 | × | 引火性が強いため空間噴霧や床除菌には適さない。アクリル板は変色させる。揮発性があるため手指に使用すると肌荒れが発生しやすい。 |
腐食性 | ◎ | 鉄やステンレスへの腐食性はなし | × | 鉄やステンレスへの腐食性がある | ◎ | 鉄やステンレスへの腐食性はなし |
危険性 | ○ | 皮膚や粘膜への刺激性はない。 引火性はない。 基本的には酸性の液と混ぜても有毒ガス(塩素ガス)は生成されないが程度による。 トリハロメタンは発生しない。 |
× | 皮膚や粘膜も傷つけやすいので取り扱いには注意が必要。 引火性はない。 酸性の液と混ぜると有毒ガス(塩素ガス)が発生する。 |
× | 揮発性が非常に強く引火性が高いため、火を使う場所(煙草を含む)での使用には細心の注意が必要。 |
皮膚への影響 | ○ | 弱アルカリ性で刺激性もなく、皮膚を傷つけることはない。 化粧品レベルの自主検査検証済み。 |
× | 強アルカリ性のため皮膚や粘膜を傷つける可能性が高い。 | △ | 揮発性が高いために、接触部分が肌荒れになりやすい。 夏場は比較的使用しやすいが、乾燥する冬場は特に注意が必要。 |
保存期限 (開封前) |
◎ | 低濃度(使用濃度)で保管 2年間は保存可能 |
○ | 強アルカリ性で保存 10ヶ月くらいが目処 |
◎ | 揮発しないように密閉であれば2年以上保存が可能 |
総合評価 (長所) |
細菌やウィルス全般に有効性を発揮する万能な消毒液である。保存性に優れ、人体にも安全性が高い。 消毒液の中では扱いやすい商品。 |
細菌やウィルス全般に有効性を発揮する万能な消毒液である。 安価で長年にわたり世界的に使用されており信頼性も高い。 |
安価で長年にわたり世界的に使用されており信頼性も高い。 揮発性が高いため卓上など消毒したあとに拭き取る手間がない。 |
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総合評価 (注意点) |
次亜塩素酸ナトリウムの機能の一つである漂白性を利用したい場合は効果がない。 |
漂白性、腐食性があるため、消毒液として使用する際に注意が必要。 長期保存は強アルカリで行うため使用時に希釈をする必要があり。 |
引火性があるので火には十分な注意が必要。 屋内での噴霧はコンロの火やタバコの火に引火し火事になる危険性がある。 |